? 恋の三原則 3つのingが重なった最高のデートのエピソード | コイヨミ

恋の三原則 3つのingが重なった最高のデートのエピソード

よく世間で噂されている恋の三原則ってありますよね。
3つのingが重なると恋に陥りやすいって…
timing feeling happening
出逢いや結ばれるタイミング
お互いの価値観や感情のフィーリング
思いがけない事が起こるハプニング
そんな3つの条件が重なった時のお話です。

私は、京都で長年飲食店を経営しています。
私が43歳の頃でした。
私のイメージとしては、身長164cmでやや細め、
髪はウェーブのかかった茶色のロングヘアーで
気性は、シンプルではっきりしています。
いわゆる男前な性格です。
ファッションには興味があり、憧れがセクシーカッコイイ女性なので
そんな感じを目指しています。
結婚願望もなく独身の私は、年齢より豪快に過ごしてきました。

お店にはオープン当初から来てくれている常連客も何人もいらっしゃり
これからお話する彼もその昔ながらのお客さんの1人です。

彼は私より3歳年下で、身長は普通ですがサーフィンやジム通いして身体は、引き締まり爽やかな感じ。
口数は少なく、クールでマイペース。スッキリ系のカッコイイ感じの人です。

知り合って長いのですが、彼とは単なる店員と客の関係で
恋愛感情はお互いなく、友達に近い感覚でした。
私が年上っていうのもあって
時々彼からの相談事などを聞いたりしていました。
頼りになる年上のお姉さん的な存在だったと思います。

・一つ目のing 気付かぬうちに…

その当時、お互いに付き合っている人がいましたが
私が4年同棲してた彼氏と喧嘩別れをしてしまいました。
別れ話の愚痴をその彼に聞いてもらったりもしていました。
そうこうしてる間に、数カ月後
彼も彼女と別れてしました。
その彼女とは、なかなか真剣な付き合いになれなかったという理由でした。
「お互いフリーになって自由になったね!」と一緒に乾杯をしました。
翌日彼からLINEで
「昨日は、ご馳走でした。今度ご飯でも一緒にどうですか?」
と入っていました。
私的には、長年の気兼ねないお客さんなので断る理由はありません。
もちろんOKしました。
これが第一のingすなわちtimingですよね?
お互いフリーなんですから。

・2つ目と3つ目のing 突然、ドラマチックに

初デートの日は、連休明けの平日の夜。
京都で唯一アメリカンバーベキューリブが食べれるお店トニーローマに連れて行ってくれました。
人気のお店なんですが、その日は連休明けと生憎の雨降りだったので、お客さんは、まばら状態。
席につくなり、スラッとした黒いのスーツを着た50代の男性が私達のテーブルにやって来ました。
彼は、頭を深々と下げ挨拶されました。
あまりにも丁寧でキレイな身のこなしにてっきり、こちらのお店の支配人かと思いましたが……

なっ、なんと!!

「本日、こちらでテーブルマジックをさせて頂きますマジシャン○○です。」
テンションがまさに急上昇。
マジック好きの私としては、最高のhappening。
美味しい料理とお酒を頂きながら
私達だけの為にやってくれるプライベートマジックです。
これを嬉しいと思わない女性が何処に居るでしょうか?
てっきり彼が下調べしているものだと思っていましたが
彼も驚いた様子で「俺、てっきり支配人かと思ったわ」と呟いていました。
聞くと月2回しかこちらのお店でマジックしてないらしく
その2回のうち一回にあたるなんて
本当にラッキー!
これもまさにtimingでしょう?
マジシャンの方は、他のお客さんのテーブルも一通り回ってテーブルマジックを見せていました。
皆さんのテーブルを回り終え、
これで終わりだと思っていたら
再び私達のテーブルにやって来て、
二度目のテーブルマジックをしてくれました。
私も彼も感動し、嬉しさのあまり
「どうして、私達のところに2回も来てくれたのですか?」と聞いてみると
「今日は、お店が込み合っていないので時間に余裕が出来たのもありますが、お二人がどのテーブルの方よりも
驚き喜んで頂いたので、私も嬉しく思いもう一度寄せて頂きました。」
これこそ、またまたhappening。

彼がその気持ちに感謝して、
「こちらのほうこそ、大変楽しませて頂きありがとうございます。宜しかったらお好きなものを一杯どうですか?」
とマジシャンにカクテルを一杯ご馳走してくれました。
その彼の振る舞いに、とても好感がもてました。
そんな事もあって話も弾み、楽しくて気持ちの良い時間を過ごせました。
ここで3つ目のing、feelingですよね?

食事も終えて、ワインをゆっくり頂いている時に
「また、やって来てしまいました」との声が…

振り向くと、あのマジシャンの方が居るじゃないですか!!
「カクテルを頂いたお礼として最後のマジックをさせて頂きます。」
本当に驚きです。
最後のマジックは、なんとラブラブマジックです。
私達を恋人同志と思われたのか
「二人は、出逢うべくして出逢いました。」などの恋愛コメントを入れながら
二本の輪ゴムがハートの形になって繋がるマジックをしてくれました。
そこまでされると、運命を感じ
ときめいてしまいますよね?
そのうちに二人ともなんだかお互いを意識するようになってしまいました。
彼は、「君といると、こんなに楽しい事が起きるんだ!今日の事は、君と居たから起きた事なんだ。」と勝手に思い込んで喜んでいました。
こうして三度目のhappeningが起こったのです。

・3つの恋のingの後

そうして恋の三原則である3つのingが起こった後、店を出て二人で歩いていると
突然彼が私を引き寄せギュっと抱きしめてきました。
そして、お互い自然な形でキスを交わしました。
そしてキスの後、彼は困った様な顔をして
「俺、あなたの事で頭がいっぱいになって、何も考えられなくなる。どうしていいか分からない位に…」
と独り言のように呟きました。
その言葉が私のハートに突き刺さりました。
私も何だか夢見かちでのぼせている…
そんな感覚に陥りました。

それから私達は、付き合う事になりました。
今から思えばどれか一つのingが欠けていたら、
恋愛になってなかったかもしれません。

あれから5年半、喧嘩も時々しますけど今も仲良く付き合ってます。
お互い良き理解者として、恋愛のパートナーとしてこれからも続けていけたらいいと思っています。

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